この記事には、「二重保護」という Acronis True Image 2020 の新機能とその使用方法について紹介しています。
はじめに
二重保護の使用により、コンピュータ全体、ディスクまたはパーティションのバックアップが自動的に Acronis Cloud にレプリケートされるように設定できます。ローカルのバックアップがクラウドに自動レプリケートされると、何かあったときにすぐにオフサイトのコピーを復元できます。バックアップとレプリケーションが一緒に実行されますから、2つの計画を設定したり2つのバックアップを実行したりする必要もなく、簡単に 3-2-1 ルールをクリアできます。
前提条件および制限:
- Acronis True Image 2020 で開始されたバックアップの場合のみレプリケーションできます。Acronis True Image のより古いバージョンで作成されたバックアップの場合は、[レプリカ] タブが表示されません。
- Acronis True Image 2020 で作成されたバックアップ計画の場合のみレプリケーションできます。
- コンピュータ全体(あるいは Mac 全体)、ディスクおよびパーティションのバックアップのみクラウドにレプリケートできます。ファイルやフォルダのバックアップにはこの機能を適用できません。
- 元のバックアップはローカルまたは外部のハードドライブに保存されている必要があります。ネットワーク共有、NAS、FTP、Acronis セキュアゾーン、光ディスク(BD、DVD、СD)へのバックアップはレプリケートできません。
- この機能を使用するために、Acronis クラウドストレージが必要です。Acronis クラウドストレージは、Advanced および Premium サブスクリプションに入っています。
- デフォルトではレプリケーションが行われません。バックアップ計画の専用タブで設定する必要があります。
- 前のレプリケーションがまだ進行中のときにローカル バックアップの新しいスライスが作成された場合、次のレプリケーションはローカル バックアップの最新のスライスを使用します。
- バックアップ後のコマンドを何か設定した場合、そのコマンドはバックアップが完了した後、レプリケーションが開始される前のタイミングで実行されます。例えば、バックアップが完了した後でコンピュータの電源を切るというアルゴリズムを選択した場合、コンピュータの電源が切られるのは、バックアップが完了した後です。この場合、レプリケーションは次回コンピュータを起動したときに始まります。
- Acronis Cloud にのみレプリケートできます。ローカル フォルダ、ローカル ネットワークまたは他のベンダーのクラウドストレージへのレプリケーションはできません。
ソリューション
レプリケーションの手順:
- Acronis True Image を開きます。それから、ディスクまたはパーティションのバックアップ、あるいは、コンピュータ全体のバックアップを設定します。
- バックアップを開始します:
- バックアップ ウィンドウの上にある [レプリカ] タブに切り替えます:
- [レプリケート] をクリックします:
- まだ Acronis アカウントにログインされていない場合、サインインするように求められます。
- 元のバックアップが完了してから、自動的にレプリケーションが始まります。
(!)レプリケーションの状態は、バックアップのメイン ウィンドウではなく、[レプリカ] タブで表示されますのでご注意ください。
追加情報
まだレプリカを作成したことがなく、これからも Cloud へのレプリケーションの予定がない場合、このバックアップ計画から [レプリカ] タブを隠すことができます。そのために、[ [レプリカ] タブを非表示にする] ボタンを使用してください。