Acronisソフト：スケジュールされたバックアップ問題のトラブルシューティング

Acronis製品がエラーなしでインストールされているかどうか確認します。インストール時、スケジューラのエラーが発生した場合、45866: Acronis Backup 11.5: Troubleshooting Installation Issue.に記載された手順に従います。

Acronisスケジュールの別途インストールもできます。その際、14527: アクロニス バックアップソフトウェアでスケジュールされたタスクが実行されない.をご参照ください。

スケジューラされたバックアップがスケジューラ２サービスによって管理されます。それをチェックするために、services.mscのコンソールを開いてください（「スタート」ー＞「ファイル名を指定して実行」－＞services.msc）。そこで、Acronisスケジューラ２サービスが開始していることを確認します。

注:現在スケジューラ機能が使用されていない場合にも、スケジューラ２サービスは開始しているはずです。Acronisスケジューラが開始しないと、手動によるタスク実行ができません。

Linux OSは、デフォルトでcrontabを使用します。crontabが誤動作する、または、全く動作しない場合、Acronisバックアップにも失敗します。cronが動作しているかどうかチェックするために、ターミナルに移動し、以下のコマンドを実行します：

ps -A | grep cron

何も表示されない場合、次のコマンドを使います： ps -ef | grep cron 
このコマンドも実行します：

• chkconfig --list | grep cron

• また、/var/log/cron にログファイルやエラーをチェックしてください。

使用しているLinux OSのテクニカルサポートをご参照ください。

スケジューラはコンピュータの現地時間（ローカルタイム）を使います。スケジュールを作成する前に、コンピュータの日付や時刻の設定が間違っていないことを確認してください。スケジューラ操作を設定する時、関連タスクの論理条件を必ずチェックしてください。 スケジュールできる操作は：

• バックアップ
• バリデーション
• レプリケーション
• 仮想マシンへの変換

プレ- 及びポスト- コマンドもAcronisスケジューラによって実行できます。各タスクは、HH:MM:SSというフォーマットにしてください。また、設定する時間が正しいことを確認してください。

スケジュールされたタスク、または、スケジューラ自体の問題を解決する際、スケジューラサービスが動作していることを確認してください。まず、services.mscコンソールを開いてください（「スタート」ー＞「ファイル名を指定して実行」－＞services.msc）。そこで、Acronisスケジューラ２サービスが「開始」状態にあり、Local　Systemとしてログオンしていることを確認します。そうではない場合、サービスの「プロパティ」に正しい設定を選んでから、サービスを起動してください。

以下の手順も使えます：

• Acronisスケジューラマネージャを起動します。 C:\Program Files (x86)\Acronis\BackupAndRecovery\schedmgr.exe
• service startを実行します。
• schedmgr.exe を終了させます。

Windows の場合:

• Proceed with instructions from 14527: アクロニス バックアップソフトウェアでスケジュールされたタスクが実行されないの説明に従ってください。
• 自分でスケジューラレポートが解析できない場合、Acronisカスタマーセンターへお問い合わせください。　
• Windowsイベントログにスケジューラエラーがないかどうか確認してください。

Linuxの場合：  Acronisの最新ビルドを使用していることを確認してください。 cronが動作しているかどうかチェックするために、ターミナルに移動し、以下のコマンドを実行します：

ps -A | grep cron

何も表示されない場合、次のコマンドも使います： ps -ef|grep cron 
このコマンドも実行します：

chkconfig --list | grep cron

また、/var/log/cronにログファイルやエラーをチェックしてください。使用しているLinux OSのテクニカルサポートをご参照ください。

Acronis, Windows Event, スケジューラのログをすべてチェックしても、スケジュールされたタスクの失敗の原因が見つからない時、手動にタスクが実行できることがあります。この場合、コンピュータの時間設定が永久的に変化されたことが、スケジューラの誤動作の原因になった可能性があります。この場合、ProcessMonitorのログに以下のエントリーが表示されます：
schedul2.exe   HKLM\SOFTWARE\Acronis\Scheduler\LastTimeSecond      NAME NOT FOUND

コンピュータの時刻は、OS設定、または、第三者ソフトウエアによって変化されるので、Acronisのスケジュールされたタスクの問題が解決できません。回避方法として、タスクの設定では、開始時刻をXX:XX:05（秒は０にならないように）に設定してください。この方法は、上記の特定の場合だけに適用されます。

スケジューラのロギングを有効にし、問題を再現させます。

• Windowsの場合： 14811: Acronis スケジューラマネージャに記載された手順に従い、詳細のログを収集します。
• Linuxの場合： crontabのレポートを収集するために、このコマンドを使用します
  crontab –l > /tmp/schedreport.txt
  root権限が必要です。また、/var/log/cronフォルダーの内容も提出してください。

スケジュールされたタスクが起動しない場合、または、スケジューラのエラーが発生する場合、問題を再現させてください。その間にProcess Monitor のログを収集してください。

スケジュール２サービスの起動に失敗する場合、エラーメッセージの全文のスクリーンショットを撮ってください。

問題が発生したコンピュータのシステムレポートを収集してください。そのために、48056: Acronis Backup 11.5: システム レポートの生成, をご参照ください。何かの理由で、上記の収集方法に失敗した場合、Windows用の AcronisInfo ユーティリティを使用し、収集してください。

Linuxの場合、/usr/lib/Acronis/Schedule/　フォルダーの内容を提出してください。また、sysinfo:の出力(acrocmd sysinfo --loc=c:\logs\sysinfo.zip)も提出してください。

schedhlp.exeとschedul2.exeのいずれかがクラッシュした場合、そのダンプファイルを提出してください。ダンプを作成する際、ProcDumpユーティリティの利用をお勧めします。 Creating Process Dumps with ProcDumpをご参照ください。

Linuxの場合、コアクラッシュダンプの自動的な収集を可能にするために、このコマンドを実行します：

ulimit c unlimited

ダンプは、/var/crashフォルダーに見つけられます。

バックアッププランの設定を提出する最善の方法は、.xmlファイルとしてバックアッププランをエクスポートすることです。 バックアップ計画のエクスポートとインポートをご参照ください。 Acronis True ImageとvmProtectの場合、バックアッププランの設定のスクリーンショットを撮ってください: Creating Screenshots。