Acronis Universal Restoreは、Windowsの抽象化レイヤ(HAL.dll)を変更して、システムに大容量ストレージの起動デバイスドライバをインストールできるようにするツールです。
起動デバイスドライバ(ハードドライブまたはRAIDコントローラードライバなど)が復元処理中にシステムにインストールされ、オペレーティングシステムがその起動デバイスから起動できるようになります。ドライバのあるフォルダに適切なNICドライバがある場合、Acronis Universal Restoreはそれらを復元されたシステムにコピーし、Windowsの起動時にインストールするようにスケジュールします。
(!)他のすべてのドライバ(ビデオおよびサウンドカードドライバ、プラグアンドプレイドライバなど)は、マイグレーションの完了後にWindowsにインストールできるため、Acronis Universal Restoreによってインストールされることはありません。
Universal RestoreをWindowsオペレーティングシステムに適用する前に、新しいHDDコントローラーとチップセット用のドライバがあることを確認します。これらのドライバは、オペレーティング システムの起動に不可欠です。ハードウェアベンダが提供するCDまたはDVDを使用するか、またはベンダのWebサイトからドライバをダウンロードします。ドライバ ファイルの拡張子は、*.inf、*.sys、または *.oem です。*.exe、*.cab、または*.zip形式でドライバをダウンロードする場合、サードパーティ製のアプリケーション(無料の7-zip ツールなど任意の)を使用してそれらのドライバを抽出します。
必要なドライバを入手したら、次のように、Acronisブータブルメディアがアクセスできるロケーションに保存する必要があります。
- ステップ3で説明するように、ブータブルメディアビルダーで作成してブータブルメディアにドライバを追加する
- ステップ5で説明するように、USBメモリや外付けドライブにドライバを保存し、Universal Restoreを適用する前に接続する
- ステップ5で説明するように、ネットワーク内のコンピューターがアクセス可能なネットワーク共有にドライバを保存し、Universal Restoreを適用する前に、その共有を指定する
ドライバがない場合
Windows 7以降のバージョンには、以前のWindowsオペレーティングシステムより数多くのドライバが用意されています。Windows 7 のドライバ フォルダでは、多くの場合Universal Restore が必要なドライバをすべて発見できます。そのため、ドライバに対する外部パスを指定する必要はないでしょう。それでも、システムで正しいドライバが使用されるよう、Universal Restore を実行することは重要です。
Windowsのデフォルトドライバストレージフォルダは、レジストリ値DevicePathで決定されます。このレジストリ値は、下のレジストリキーにあります。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion
通常、このストレージ フォルダは WINDOWS/inf です。
Windows XPを使用している場合の注意
Microsoftは、2014年4月8日にWindows XPのサポートを終了しています。多くのハードウェアの製造元がWindows XPとの互換性のテストを中止しており、新しいハードウェアにWindows XPシステムを復元しようとすると、その途中またはその後で問題が発生する可能性があります。新しいハードウェアにWindows XPとの互換性があるか、ハードウェアの製造元に確認してください。